革ベルトをいつまでも綺麗に!
革ベルトの腕時計は風合いがよくて人気がありますが、どうしても数年で革ベルトの痛みが目立ってしまうので敬遠している人もいると思います。
でも、「Dバックル」なら革ベルトの痛みを軽減できるので長くきれいな状態を保つことができます。
また着けはずしもとてもラクになり便利です。
今回は時計の革ベルトを長持ちさせる「Dバックル」をご紹介します。
Dバックルとは何?
Dバックルとは、
「革ベルトを簡単に着けはずしできる構造の留金(バックル)」のことです。
英語では「Folding-Buckle」や「Deployment-Buckle」と呼ばれており、このDeployment-Buckleの頭文字をとって「Dバックル」と呼ばれています。
*フォールディングバックル・デプロイメントバックル
メリットは、
- 革がシワになりにくく長持ちする
- 着けはずしが楽になる
など、使用感や安心感は非常に高いといえるでしょう。
最近は最初からこのDバックルを採用している時計も多くなっていますが、一般的な革ベルトでも市販品のDバックルに付け替えることも可能です。
メリット:革ベルトがシワになりにくい
★革にシワができず長持ち
いちばん大きなメリットは革がシワになりにくく長持ちすることです。
時計を着けはずしする時に革ベルトを折り返したりしないので革が傷みにくくなるのです。
また、
ベルトに力がかかった時などに一般的な留金では革と金具が擦れあって革の表面に負担がかかりますが、Dバックルでは革表面には負担がかからない構造になっているので革ベルトの痛みを軽減することができます。
とくにクロコダイルやオーストリッチなど上質な革ベルトの場合は、ベルト交換だけで数万円する場合もあるのでDバックルの使用がおすすめです。
メリット:着けはずしもラクラク
★輪になるのでラクで安心
革ベルトでもDバックルだと金属ベルトのように輪のようにつなっがているので、時計の着けはずし時にも誤って落とす心配がなく安心。
外出先などで手を洗う時もDバックルならさっと外せるので、水や石鹸などがついてシミになることも防げます。
また、やや大きくなるのですがプッシュ式のDバックルなら片手で簡単に外せるので、急なゲリラ豪雨がきてもサッと外してポケットへ入れることも簡単!
デメリット:バックルとしては割高な価格
★やや割高感がある
時計が好きな人なら「Dバックルに数千円~くらいの費用なら安い」と思うかもしれませんが、時計にあまり興味がない人にはバックルだけに数千円~というのはとても高価に感じると思います。
たしかに2万円くらいで買った時計に5,000円前後のDバックルは割高感がありすぎですよね…。
でも、いちどDバックルを使うと”便利さとベルトの痛みの少なさ”が良すぎて普通のバックル(尾錠)には戻れません。
気に入っている時計の使い心地が良くなるので、私は自信をもってDバックルをおすすめします。
おすすめ記事→カシスのDバックルを長年使った使用感など【レビュー・評価】
Dバックルの種類や使い方など
Dバックルは時計店だけでなく、ネットショップでも気軽に購入でき簡単に交換できるので種類や使い方もご紹介しておきます。
*自分で交換作業が出来そうもないという人は、時計店で購入してその場で交換してもらいましょう。
Dバックルの種類とおすすめ
Dバックルは大きく分けて2種類があります。
- 両開き式:両方の金具が開くタイプ
- 片開き式:一方向に金具が開くタイプ
*両開き式は観音開き式とも呼ばれます
*片開き式は三つ折れ式とも呼ばれます
<両開き式>(観音開き式)
出典「BAMBI」
<片開き式>(三つ折れ式)
出典「BAMBI」
人気があるのは両開き式のDバックルです。
理由は大きく開くので着けはずしの際に手が通りやすく使いやすいからです。また金具がちょうど時計の反対側に位置しやすくバランスがいいこともあります。
片開き式は金具を薄くできるのがメリットですが、大きく開かないので大きな手の人だと通りにくい場合もあります。また金具位置のバランスが悪く着け心地が悪く感じる人もいます。
とくに腕の細い人は、片開き式だと金具が腕の横まで来てしまい着け心地がよくないので両開き式がいいでしょう。
個人的には、Dバックルは両開き式をおすすめします。
使い方のコツ
<両開き式>
はじめて両開き式のDバックルを使うときは、少し留めにくく感じるかもしれません。
Dバックルの使い方にはコツがあります。
金属ベルトのように何気なく両方同時にパチンっと留めてしまうとベルトの先を定革(ていかく)に通しにくくなってしまいます。
なので、ベルト先を定革へ少し通してから留めましょう。
*定革とはベルト通しのことです
1.ベルト通しがある方を固定する
2.定革にベルト先を差し込みながら固定
両方留めてから無理にベルトの先を定革(ベルト通し)に入れようとすると、シワになったり定革が切れてしまうこともあるので注意してください。
さいごに
市販品のDバックルは色々なメーカーより発売されていて、Amazonでは1,000円くらいのDバックルもありました。
あまりにも安いDバックルは不安な感じもしますが、試しに使ってみたい人にはいいかもしれません。
しかし、長く使うものだからこそ造りの良いDバックルをおすすめします。
ネットショップで販売しているDバックルの一例
*購入の際はベルト幅に気をつけてください
▼安くてもしっかりしてそう、サイズも多種あります
▼おすすめはカシス。私も愛用しています
▼日本の老舗メーカーBAMBIのDバックル