危険!電池が液漏れするおそれがあります。
電池切れして止まった腕時計をそのままにしていると、電池が破損して液漏れしてしまうおそれがあります。
なので腕時計は電池切れのままにしてはいけません。
今回は電池切れした腕時計についてお話しします。
電池切れした時計について
止まったまま使っていない腕時計を持っている人も多いと思います。
それは、
大切な人からプレゼントされたり思い出がたくさんある大切な腕時計ではありませんか?
すぐに使う予定がなくても、できれば”電池交換をして動かした状態で保管”しておきましょう。
電池切れしたままの危険性についてお話しします。
液漏れするおそれがあります
ーー液漏れってナニ?
電池が切れたまま放置すると過放電した電池の中にガスが発生して破損し、中の電解液が漏れだすことを液漏れといいます。
一般的な腕時計に使われている酸化銀電池の電解液には”水酸化ナトリウム・水酸化カリウム”が使用されています。
どちらも、
金属を錆びさせるので時計の故障の原因になります。
時計の機械が錆びてしまうと部品交換が必要になり高額な修理になったり、修理できなくなったりする可能性が高くなります。
とくに購入して10年以上たった時計は交換部品がなくなっている場合が多いので、液漏れさせないようにしてください。
使わないので長期保管したい場合
できれば電池交換をして動かした状態で時計のボックスやコレクションケースなどに入れて、風通しのいい場所で保管しましょう。
ボックスに入れるときは時計をきれいに掃除して数日間ほど乾燥させてから入れましょう。
そのまま入れるとカビが発生するおそれがあります。時計のウラやベルトのすき間などの汚れも落としておきましょう。
ーーここはダメ
押し入れや引き出しなどに保管はしないでください。理由は防虫剤やゴム製品・接着剤などと一緒にしておくと時計を劣化させる原因にもなるからです。
また、湿気がこもりやすいところや高温になりやすい場所も厳禁です。
関連記事→腕時計の保管場所は?置いてはいけない場所はあるの?
ーー電池を抜いてもいい?
液漏れさせないように電池を抜いておくのもいいと思いますが、自分で電池を抜こうとして壊すおそれがあるので時計店で抜いてもらうことをおすすめします。
ただし、電池を抜いて長期保管しても時計が劣化しない訳ではなく動かさないことで機械油が固まってしまうおそれもあるので電池を抜く保管はあまりおすすめしません。
こんなときは
・忙しくてすぐに電池交換できません
電池が切れて1,2ヶ月で液漏れすることは無いでしょう。電池交換するまで、なるべく涼しいところで保管しておいてください。
・電池交換してもすぐに止まってしまった
何年も使用した時計の内部は油汚れやホコリが溜まってしまい、消費電力が高くなり電池寿命を短くすることがあります。
その場合はオーバーホールという点検修理が必要になります。
やや高額になりますが大切な腕時計ならそのままにせず早めのオーバーホールをおすすめします。
・ソーラー時計が止まったのも電池切れ?
ソーラー時計にも二次電池という充電池が入っているのですが、窓際の日の光が当たるところで1日ほど充電させてみてください。それでも動かない場合は故障している可能性が高いと思います。
ソーラー時計を長期保管する場合は電池切れさせないように2週間に一度は日の光で充電させてあげましょう。
注意!:ソーラー時計の二次電池が無くなったまま長期保管をすると、電池が劣化してしまい充電が出来なくなるおそれがあります。