腕時計の選び方を教えてほしい!
腕時計が欲しくなる理由は、
・就活を開始したので必要になった
・ファッションアイテムとして欲しい
などなど、さまざまだと思いますが「腕時計のことをよく知らないので、何を買えばいいか分からない」という人も多いのではないでしょうか。
誰でもはじめて腕時計を購入するときは迷ってしまうもの。ぜひこの記事を参考にして満足できる腕時計を見つけてください。
今回は「合わせやすさ」をキーワードにして時計販売を長くしていた私が「間違いのない腕時計の選び方」をご紹介します。
近くに時計店が無くネットショップなどで購入するときの参考になるように、腕時計のサイズ感や重さの一般的な感じ方などもご紹介しながら解説します。
腕時計選びで大切なのはイメージ
腕時計を選ぶときに迷ってしまう原因を知っていますか?
それは「腕時計を着けている自分の姿をイメージ出来ていない」から。
腕時計のデザインだけを考えて選ぼうとするので、どれが似合っているのか分からないのです。
なので、時計選びは着けている自分を想像しながら選ぶことがポイント!
あなたが考えることは「スーツに合わせたい」なのか「普段着に合わせたい」など、自分が時計をいちばん使いたいシチュエーションを決めることで選びやすさがアップします。
まずは「いつ使いたい」のかを考える
「仕事用?、それとも休日用ですか?」
仕事にも遊びにも使える腕時計が良いのは当たり前ですが、どちらかをメインと考えれば時計を着けた自分をイメージしやすくなります。
とくに、はじめて買う腕時計なら「職場で着けていても恥ずかしくない時計」というコトが気になるでしょう。
今回は、
- 「仕事をメインにしたい」
- 「就活用に選びたい」
- 「休日をメインにしたい」
この3タイプの希望に合わせて、初めての時計選びで失敗しない時計の一例もご紹介していきます。
「仕事をメインにしたい」
仕事での使いやすさをメインに考えるなら、職場の雰囲気もあると思いますが一般的にスタンダートと言われるデザインの腕時計がいいでしょう。
おすすめは、
- 3針の腕時計(時分秒の針が3本ある時計)
- クロノグラフ腕時計
スタンダード3針時計の一例)出典「CITIZEN」
スタンダードな3針の腕時計でも、文字盤やベルトが骨太なデザインならスーツや普段着にも合わせやすくていいでしょう。
(3針の時計:時針・分針・秒針の3つの針で構成されている時計)
針がすごく細かったりベルトの装飾が細かかったりする場合は上品に見えすぎるので、カジュアルな服装には合わせにくくなるので気をつけてください。
スーツに合うクロノグラフの一例)
出典「CITIZEN」
このようなストップウオッチ機能がある腕時計はクロノグラフと呼ばれ年代問わず人気で、スーツからカジュアルまで合わせやすく服装を選ばないようにデザインされているモデルが多数です。
ただしモデルによっては厚さが分厚くなっているのでワイシャツの袖口に邪魔になるモデルもあります。クロノグラフを選ぶときは時計本体の厚さもチェックしましょう。
仕事メインにするならスタンダードな3針モデルか上品なクロノグラフがおすすめです。
休日のジーンズにも合わせたいなら文字盤は黒色がベストでしょう。
「就活用に選びたい」
就職したら休日用の時計はボーナスとかで別に買うから、自信をもって就活に使える時計が欲しいという人も多いと思います。
就活中の方は持ち物などのデザインが派手かどうか心配することがあっては意味がないので、シンプルな3針モデルや白文字盤+革ベルトのような地味めな時計を選ぶのも賢明でしょう。
おすすめは、
- 3針の薄型モデル
- 白文字盤+革ベルト
薄型モデルの一例)
出典「SEIKO」
シンプルで薄型の腕時計はジーンズなどカジュアルな服装には合わせにくくなってしますのですが、目的を達成するための投資だと思えば安いかもしれせん。
チタン製で軽いので、初めて時計を着けても手元が気になることもないでしょう。
白文字盤+革ベルトの一例)出典「CITIZEN」
デザイン的にカジュアルには向かないのですが就活には最適なのが、白文字盤+革ベルトモデルと言っていいでしょう。
フォーマルなデザインなので冠婚葬祭などで必要になることもあるので1本持っていても損ではありません。
「休日をメインにしたい」
まだ学生という人や社会人の方でも職場で服装規定が無いのでカジュアルな時計の方が使いやすいという人もいると思います。
そんな方には実用的で使いやすいスポーツ系の時計や、ファッションアイテムとして使えるデザインの良い時計がいいでしょう。
カジュアルな服装に合わせやすいおすすめは、
- スポーツ系腕時計
- デザイン系腕時計
スポーツ系の一例)
出典「SEIKO」
おすすめはズバリ!ダイバーズウォッチ。
水やショックにも強いので仕事からプライベートなアウトドアまで何でも使える頼もしい腕時計。
現在はダイバーズウォッチをスーツに合わせる人がとても多く、オン・オフの使いやすさで選ばれる人気の腕時計です。
SBDJ017 セイコー プロスペックス ダイバースキューバ ソーラーモデル メンズタイプ
デザイン系の一例)
出典「nordgreen」
最近は定番となってきた北欧デザインの腕時計も良いのではないでしょうか。
北欧デザインの時計はシンプルなモデルが多くアイテム感覚で着ける楽しみがあります。
セイコーやシチズンの時計に気に入ったモデルが無いなら北欧時計を選ぶというのも良い選択だと思います。
*今回ご紹介しているNordgreenは2017年デンマークで生まれたばかりの最新時計ブランドです。時計店などでは販売されておらずオンラインストアでの購入となります。
選び方まとめ
時計の選び方は「メインに使いたいシチュエーション」を決めてしまえば選びやすくなります。
もちろん両方満足できるのが一番ですが、まずはメインで使う時に満足できる腕時計を選べば間違いありません。
「職場でスマートに見られたい!」それとも「就活で一番無難なモデルが欲しい」など、自分がどう見られたいかも重要な要素の一つです。
そのときに着る服装とバランスがいいデザインを選びましょう。
時計デザインの基礎知識
時計のデザインにも意味があり「フォーマル・カジュアル・スポーツ」などに分けることができます。
デザインに関しては一般的なイメージだけ知っておけば大丈夫です。
時計デザインとイメージ
一般的なイメージ例。
タイプ一例 | |
---|---|
フォーマル | ・薄型タイプ ・黒革ベルト |
スタンダード | ・3針タイプ ・メタルベルト |
カジュアル | ・ダイバーズ ・クロノグラフ |
スポーツ | ・デジタル時計 ・プラスチック製 |
一般的にはこれくらい大雑把なイメージで覚えておいていいでしょう。
■ フォーマルデザイン
フォーマル3針の一例)
出典「SEIKO」セイコー:SACM171
本来のフォーマル腕時計は、革ベルトで2針か3針の腕時計を指します。
時計の中でいちばん上品なデザインです。
就活のガイダンスで”フォーマルな腕時計”と言われる場合がありますが、ここまでのフォーマルな時計でなくても良いと考えます。”スタンダードな時計=フォーマル”と考えていいでしょう。
■ スタンダードデザイン
スタンダードの一例)
出典「SEIKO」セイコー:SBTM241
このようなモデルが一般的にビジネス向きと考えられています。ブラック文字盤でステンレスなどシルバー色の本体やベルトが主流と言っていいでしょう。
革ベルトよりメタルベルトの方が汗や雨に強くビジネス向きです。
やや年配向けイメージの一例)
出典「SEIKO」セイコー:SBPX069
ベルトが細かなパーツで構成されるモデルは見た目の印象が上品になりすぎてカジュアルに合わないので気をつけてください。
「年配の人が着けている時計のイメージがする」という意見もあるので、私は20代の方にはおすすめしません。
■ カジュアルデザイン(スポーツ)
華やかなダイバーズウオッチの一例)
出典「SEIKO」セイコー:SBDY011
カジュアルなイメージがある腕時計としてはダイバーズウオッチやクロノグラフになります。
やや大きなサイズで目立つカラーリングやゴツゴツした外装デザインの時計はカジュアルな印象が強くなります。
スーツに合うダイバーズの一例)
出典「SEIKO」セイコー:SBDC051
しかし最近はスーツに合わせやすいようにデザインされた上品なダイバーズウォッチやクロノグラフ、ミリタリー系のモデルが多くあります。
■ スポーツ系(デジタル)
スポーツ系の一例)
出典「CASIO」カシオ:DW5600E
ランニング用やGショックなどはスポーツイメージが強く、スーツやフォーマルな場には合わせにくくなります。
とくに就活にはおすすめできません。
■ 光沢感と時計の印象
腕時計の仕上げは鏡面仕上げと筋目仕上げの2種類に分けることができます。
印象 | |
---|---|
鏡面仕上げ (ミラー・ポリッシュ) |
光沢感があり上品な印象。スーツに合わせやすい |
筋目仕上げ (ヘアライン) |
光沢感がなくカジュアルな印象。 |
この2つの違いを簡単に説明すると「ツヤがある」「ツヤがない」の違いです。
ただし時計全体に光沢なくても本体一部やベルトの一部に光沢があるだけで上品に見えるので心配ありません。
なので、同じようなデザインの腕時計でも、
- 鏡面仕上げがある=スーツにも合わせやすい
- 鏡面仕上げがない=スーツに合わせにくい
ということになります。
ビジネススーツに合わせるなら「光沢感」を考えて時計選びをすることが重要となります。
時計デザインのまとめ
現在の腕時計の多くはビジネスにも使えるようにデザインされていて、ダイバーズウォッチやクロノグラフもスーツにもよく似合います。
スーツに合わせる時計を選ぶときは「光沢感」をポイントにしてみてください。ある程度カジュアルなデザインの時計でも光沢感があれば上品に見えるので選んでも大丈夫でしょう。
カタログを見るポイント
カタログを見たりネットショップで購入するときの参考になるように、大きさや重さのイメージなども解説します。
■ 駆動方式
メンテナンス | |
---|---|
電池式(クオーツ) | △ 電池交換が必要 |
ソーラー時計 | 〇 電池交換不要 |
ソーラー電波時計 | ◎ 電池交換時刻合わせ不要 |
メカニカル(機械式) | × オーバーホールが必要 |
*注:ソーラー時計、ソーラー電波時計も電池交換が不要ですがクオーツ時計です。
大きく分けてクオーツとメカニカルに分かれます。はじめて腕時計を購入する人はメンテナンスが楽なクオーツがおすすめ。
ソーラー時計はソーラーやエコ・ドライブなど各社で表記が違いますが、基本的には同じと考えてかまいません。
また、メカニカルの腕時計は味わい深くおすすめなのですが、5~8年に一度ほどオーバーホール(分解掃除)というメンテナンスが必要になるので予算やメンテナンス期間が必要になります。それを面倒だと考えるのであればメカニカルはおすすめしません。
■ サイズ
サイズ(横幅) | サイズ感 |
---|---|
~38mm | やや小ぶり |
38~42mm | 一般的サイズ |
42~44mm | やや大きめ(最近は人気) |
44mm~ | パッと見て大きい |
*注:時計のサイズはリューズを含まない横幅の大きさを表記されている場合がほとんどです。
感じ方には個人差があるので一般的な参考例として考えてください。
定番のサイズとしては幅38~42mmになります。ワイシャツなどの袖口にも収まりやすく使いやすい大きさです。
しかし最近はスーツにもカジュアルにも合わせやすいサイズとして、やや大きめの42~44mmも人気となっています。ワイシャツの袖口に収まりにくくなりますが不自然な印象になることはありません。
■ 重さ
重さ | 装着感 |
---|---|
~100g | とても軽く着けやすい |
100~150g | 一般的な重さ着けやすい |
150~180g | やや重たく感じる |
180g~ | 人により不快と感じる |
重さも人により感じ方が大きく違いますが一般的には150g以内が着けごこちがいいと言われています。
150~180gではやや重く感じるかもしれませんが、ほとんどの人は慣れてしまうと思います。
ただし、180gを超える腕時計は慣れるまではずっしりと重く感じるでしょう。また人によっては不快と感じてしまうかもしれません。
はじめて腕時計を購入するなら着けやすい150g以内がおすすめ。
実際に選んでみましょう
それでは実際に選んでみましょう。
予算について
・購入する理由が価格ならおすすめしません
予算は人それぞれなので、「価格○○円がおすすめ」などとは言いにくいのですが、あえて言うならメーカー希望小売価格が5万円以上の腕時計はコストパフォーマンスが良いと思うのでおすすめします。
理由は一番売れ筋の価格帯なので造りも良くコスパに優れているモデルが多数だからです。
また、購入予算を抑えたい人はデパートより量販店やネットショップでの購入をおすすめします。
選び方の一例をご紹介します
例えば、
・仕事が優先で遊びにも使いたい
・職場はスーツ着用(外回りもアリ)
・予算は3万円から4万円くらい
参考価格:38,000円前後
出典「SEIKO」セイコー:SBTM241
「スーツには良さそうだけど、普段着のジーンズには合わないかも…もっと若々しい時計がいい」
参考価格:30,000円前後
出典「SEIKO」セイコー:SBPJ023
「値段も安くて普段着には良いけど、ちょっと仕事には合わない…もしかしたら後悔するかも?」
参考価格:38,000円前後
出典「CITIZEN」シチズン:BL5530-57E
「予算ギリギリだけど、シンプルなクロノグラフなのでスーツにも普段着にも良さそう!!」
このように、まずは一番優先する仕事で着けることを考えてスタンダードなモデルから選び、それに「カジュアル感が欲しい」や「もっと若々しい時計がいい」と足していく方法がおすすめ。
すぐに決めてしまうと「これで良かったのか?」と後から不安になってしまうものです。でも段階を経て選べば後悔することはないでしょう。
また、予算より少し高くなっても長く使うモノなので満足できる腕時計の購入をおすすめします。
ベルト調整について
最後はベルト調整について解説します。
ベルト調整で装着感や見やすさが決まるので、適切に調整をしてもらいましょう。
調整のポイントは、
- 指先が入るくらい余裕があるか?
- 文字盤が見やすいか?
この2点が重要です。
ベルト調整ではサイズだけでなく時計の傾きなどもしっかりと調整をしてもらいましょう。サイズが良くても文字盤が奥に傾いて見にくい場合もあるので注意してください。
また、革ベルトの場合は最初は突っ張った感じがしますが時間が経てば腕に自然と馴染んできます。早くなじませたい場合は腕に着けたまま革ベルトのクセをつけるため揉みこむと良いでしょう。
革ベルトは消耗品なので汚れや痛みが目立ってきたら取り替えましょう。
あとがき
はじめて腕時計を購入するときは誰でも何を選んでいいか不安になると思います。
とくに最近は腕時計をしない人も増えてきており、近くに相談できる人がいない場合もあるかもしれません。
なので選び方からデザインやサイズ、重さなども細かく解説しました。
近くに時計店や量販店などが無い方でも参考にしていただければネットショップの写真や詳細だけでも選びやすくなると思います。
あなたの腕時計選びの参考に成れば幸いです。
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